幼稚園〜小学生編

私は1998年生まれで父と母の3人暮らし。

幼稚園の頃、周りの男子は仮面ライダーなどが好きだったみたいですが…、私はそうではなく、「おままごと」や「お母さんごっこ」などが大好きでした。基本的に女子グループの中にいた存在で、枠組みの中では、普通に女子として生活していました。

小学校に入学し、ランドセルの色は黒…。でも、緑のランドセルを使っている女子がいたので、気にはしたけれども、まあそんなものかと思い、6年間「黒いランドセル」で通い続けました。

低学年のうちは、特に男女の枠組みというものはあまりなく、プールも多少気になったものの、着替えが男女一緒だったので、特別なにも考えませんでした。
その頃までは、普通に女子グループとして扱ってもらっていましたが、学年が上がるに連れて、徐々に男子としての生活を強いられるようになりました…。

高学年になって「髪を伸ばしたい」と親に相談をしました。しかし、「あなたは男だから」と言われました。自分の中身は何か違うと思いながらも 『私は男として生まれた以上、男として生きていかなければ』と心に言い聞かせていました。

プール授業の着替えが男女別れるようになりました。そのことによって「私は男である」と何度も考えるようになり、 わけがわからなくなりました。でも、親友の支えがあったので、その子と一緒に入り続けていました。
一人称が『うち』だったので、周りからは「オカマ」などと言われていましたが、その頃は笑って誤魔化していました…。

修学旅行では男女別のフロアに分けられ、別フロアへの行き来も制限、お風呂も時間を指定されました。「私は女なのに男のフロアにいなきゃなのは何故?」と思いましたが、口には出せず笑って過ごしました。修学旅行は決して楽しい思い出ではありませんでした…。

ちょうどその頃、モデルの『佐藤かよ』さんのカミングアウトがテレビで放送されていて、「私もこれで間違いない」と思い、夜中にインターネットで調べたら『性同一性障害』という言葉を知りました。

しかし、それを知ってもどこでどうすればいいのかが分からず、専門医がいることを知れただけで、専門の病院に行くためのお金はないし、保険証も親の管理下にあったので行くことは出来ませんでした。