島生活の始まり

旅行ではなく、もっと長くいようと考えていたのでその島で働ける場所を探しました。

もちろん、どのお店も寮生活が基本です。自分の性別については、説明は不可欠。
そこは逃げるわけにはいかない・・・・・・。

島での仕事探しの際にも、その説明だけは逃げずに行いました。
そして運よく1件、事情を了解のうえ、働かせてもらえることになったのです。

島に着いてから、急に不安がよぎりました。誰もかれも、知らない人たち。知らない土地。
やったこともない仕事。やりきれるのか?この僕に?

それでも、後戻りはできませんでした。なぜなら、僕はもう失うものなどなかったのです。

仕事は、新しくオープンするお店の内装の手伝いがメインでした。

板を切ったり、釘を打ったり、重い荷物を運んだり・・・。こんな大工仕事やったことありません。

それでも、肉体的な疲労は、僕の弱った精神に悩む暇など与えません。
悩む暇なく働きました。

オーナーとどう付き合ったらいいのか、わからないときも多々ありましたが、
あっという間に1か月が過ぎ去ろうとしていました。

 

そしてあの、東北地方太平洋沖地震が起こりました。