体験談>>就職活動体験記


それいけ!ドンくん
それいけ!ドンくん

筆者:ドンくん (FTM/20歳)
大学1年の時に性同一性障害の人と出会ったことで、今まで逃げていた『自分自身と向き合うこと』を始めて早2年。
大学3年となった今、就職活動の真っ最中!男として働きたい、何度も諦めそうになった夢を求めて
悩みながら、泣きながら、それでもネクタイ締めて説明会に参加する、そんな僕の凸凹就活体験記です!
<目次>

結果は・・・

教えをたくさんくれた社長面接から、1日、2日、3日経ちました。結果が不採用の場合、連絡はありません。ということは・・・だめだったか・・・。鳴らない携帯電話とにらめっこして眠れない日々を過ごしました。月ばかり眺めて。目の下にはずいぶん濃いクマが出来ました。

そんなある朝、電話が鳴りました。その電話で僕は初めて内定をもらったことを教えられました。震えて声が出なかったのを覚えています。
人事の人が僕に言いました。「選考の初めから終わりまで、みんなの評価、良かったわよー」
「ありがとうございます!!」僕はもうそれしか言えませんでした。嘘みたいに小躍りしてしまいました。

電話を切ってから、しばらく震えがとまらないくらいドキドキしていましたが、やっと自分なりの結果を出すことが出来た喜びを、お世話になっている人に伝えようとすぐに連絡をしました。スーツを置かせて頂き、選考に落ちるたび鼻水垂らして泣いた僕を励ましてくれたニノさん、秘密の就活をする勇気をくれた僕の尊敬するお姉さん、大学での僕をずっと応援してくれたゼミの教授、そして僕の大切な本当の妹のような友達、それぞれにそれぞれの感謝の気持ちを込めて、「内定頂きましたー!」と報告しました。

就活を始めようと、それも挑戦する就活をしようと夜中に泣きながら決めたときは、僕はこの世界にたった一人しかいないような悲しい気持ちでしたが、いざ就活を終えてみると、たくさんの人に支えてもらい、時には怒られながら、そうやってみんなと一緒に僕は生きているのだと実感しました。生かされているのだと。

そして、僕の中に残った、たくさんの企業との出会い、人事の方との出会い、面接での出会い、多くのことを学び、気付きを得た日々、本当に感謝しています。
何度くじけそうになったか分かりません、夜寝られずに何度もふらふらになりました。心ない企業に腹立たしさを感じてしまった日もありました。でも、僕はやっとここまで来れました!!やったぞーーー!!!みなさん、ありがとうございました!!ここで感じた恩は、一生をかけて返していくつもりです!


後日、内定証書をもらいに行き、僕は人事の人と面談をしました。その際に、通称名を使わせていただけないかとお願いしました。人事の人は快く通称名の使用を認めてくれ、「男性として働きたいということは、もう男性社員として扱えばいいのか」と確認してくださいました。僕は、そうです、よろしくお願いいたします、と答えました。
人事の人は面談の後すぐに内定証書の宛名を通称名に変えてくれました。上から紙を張っただけの簡易式ではありましたが、その心意気にとても感謝しました。(今までずっと本名で選考に参加していたので通称名の存在を人事の人は知らず、内定証書には本名が書いてあったのです)

朝礼で僕のことを紹介してくださるとのことだったので、社員さんがたくさんいるところに僕が行こうとすると、役員面接をしてくれた方が僕を待っていてくれて、ギュッと握手して「また君にあえて嬉しいよ」と笑ってくれました。副社長さんは相変わらず元気に「よっ!!」と挨拶してくれました。社長から証書を受け取るとき、僕はあまりに緊張しすぎてロボットみたいな動きになってしまってみんなに笑われてしまいました。

男として、ここで働けるんだ・・・。僕はとても不思議な感覚でその日を終えました。

ドンくん対談音声、公開中!

GIDmediaでは、ドンくんへのメッセージを募集しています!!
ドンくんと同じ状況の人、ドンくんを応援してます!って人、ドンくんにアドバイスしたいって人、
GIDmediaまでご意見・ご感想をお寄せください

なお、いただいたメッセージはサイトに掲載させていただく可能性もありますので、ご了承ください。
(掲載不可の方、匿名を希望される方は、その旨をお書きください。)

以下のコメントフォームもご利用いただけます。

コメント

ドンくん内定おめでとうございます。
僕もただいま男として就職活動をしている最中です。
ドンくんとは逆で、今日就活で少し辛いことを言われてしまいました。
今までほぼ書類選考の段階で落とされてしまったので、今日初めて性別について触れられて、本当に辛かった。
特別批判されたわけでも何でも無いのだけれど・・・、もし入社してもらいたいとこちら側(会社)が思っても、女としての入社になるとのことでした。
僕は何も言うことが出来ませんでした。

まだ、GIDを受け入れるだけの度量がある会社は日本にそんなに無いだろう、とおっしゃっていました。まあ分かっていたことだけど。その会社の方は決して悪い方でなく、どちらかと言えば良い人なんだろうと感じ、僕は何だか自分を責めることしか出来なくて。

ドンくんの内定でめでたいのにこのような文章を書いてしまいスイマセン。誰かに聞いて欲しかったから。

ドンくん本当におめでとう。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)