徐々に惹かれて行く会社
2009年8月 2日最終選考に落ち、説明会からやり直し、エントリーシート、一次面接、落ちてはまた説明会、そんな日々が続いていました。そんな時、一社だけ、また選考が続いて役員面接(三次面接)に呼ばれることになりました。
その会社はまだ小さな会社ではありましたが、お客様と密なコミュニュケーションをとりながら、広告を発行していくという会社でした。人と向き合って、信頼関係の上で一生懸命働きたいと思っていた僕は、その事業内容を聞いてとても興味を持っていたのでした。
そして、役員面接に行きました。このくらいになると何度も選考に落ちた経験から、一つ一つの面接に対して「これが最後になるかもしれない、全力で当たって砕けないと意味がない!!」と思っていたので、僕はもう全力投球の姿勢で挑みました。
しかし、役員の方はとても若く、とても笑顔が素敵な優しい雰囲気の方で、椅子に深く腰掛けると「気軽でいいよ」とにっこり笑って僕に言うのでした。殺伐としていた僕の気持ちはすぐに和らいで、役員の方も僕の話を本当に面白そうに聞いて下さり、たくさん笑ってくれました。
「本当に学校生活を楽しんでるんだね」役員の方はそういって僕を見てきました。僕も「はい、すごく楽しいです」と言いました。すると役員の方はもっと笑って「見てたら分かるよ」と言いました。面接はこんな風に終始和やかに進み、役員の方が僕の履歴書の「男性として働きたい」について訊いてもいいかと聞いて来ました。
いつから男性としての自覚を持って生活してきたのか、どんな気持ちだったのか等を聞かれ、その後に役員の方は「大変だったね、うちは男女関係ないから、性別で差別したりしない所だから大丈夫だよ」と言ってくれました。また、みんなに隠すのかどうか、お客さんにはもしかしたら拒絶されるかもしれないから嫌な思いをするかもしれないし、他の人よりも頑張らないといけないかもしれないよ、と言われました。
僕は、「みんなには隠すつもりはないこと」「お客さんにクレームを言われたら、一個人としての対応ではなく、一社員としての適切な対応をするつもりであること」「他の人よりも何倍も頑張るつもりであること」を伝えました。役員の方は深く頷いて、君なら大丈夫そうだと言ってくださり、その日の面接は終わりました。
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