体験談>>就職活動体験記


それいけ!ドンくん
それいけ!ドンくん

筆者:ドンくん (FTM/20歳)
大学1年の時に性同一性障害の人と出会ったことで、今まで逃げていた『自分自身と向き合うこと』を始めて早2年。
大学3年となった今、就職活動の真っ最中!男として働きたい、何度も諦めそうになった夢を求めて
悩みながら、泣きながら、それでもネクタイ締めて説明会に参加する、そんな僕の凸凹就活体験記です!
<目次>

いざ第一次選考へ

ついに、ある企業の第一次選考を迎えることになりました。
気持ち的にとても行きたい企業です。それも男として。
その際、持っていくものに履歴書がありました。

僕はその履歴書に「戸籍は女ですが、男として働きたいです」と書いて、ネクタイしている写真を貼って、持っていきました。

第一次選考はグループワークでしたが、選考会場に入ると机に名前プレートが・・・。

女の名前を書くか、それとも男の名前を書くか。一瞬考えた末、採用担当の人に聞きました。
「本名を書かないといけないですか?」
その人はとてもびっくりした顔をして、僕も一瞬やばい!!と思いました。

「本名以外ってどういうことでしょうか」
内心ビビりまくりの僕は、「いや、通称名とかではダメです・・・よね・」というのが精一杯でした。
それを聞いて担当者さんは理解したようににっこり笑い、「うーん、すいません、では、両方書いてください」

たぶん、何か勘違いしたんだと思います。僕の説明不足がいけないんですけど。
自分の事を言う勇気がなかった。性同一性障害です、それで・・、って説明するほど勇気が無かった。悔しいけど。

そうして、僕は覚悟を決めました。ここまできたんだ、やるしかない!!
名前プレートの表に女の名前、裏に男の名前を書きました。一緒のグループになった子達はとても不思議な顔をしていました。
どういうこと?と聞いてくる子がいたので、こっちが戸籍上の名前で、こっちが社会生活的に使ってる名前なんだ。と勇気を出して言いました。

というか、もう完全に開き直っていたんですね。いつもうじうじ考えてしまう思考回路がショートしちゃったみたいです。
それからはもう、ただあるがままにワークをして、終わった後、採用担当の人に会うのもこれで最後だなって思って、扉の前で「ありがとうございました」と深々とお辞儀をして、帰りました。

帰りの電車を待つホームで、ちゃんと説明できなかった自分が情けなくて、それにちゃんとワークをしても性別できっと自分は落とされてしまうに違いないって思ってしまって、悔しくて、悲しくて、気が付いたら泣いていました。
電車の窓に映る疲れた顔から、ポロポロ涙が出ていました。
こうして僕の初めての一次選考が終わりました。
 
 -続く

ドンくん対談音声、公開中!

GIDmediaでは、ドンくんへのメッセージを募集しています!!
ドンくんと同じ状況の人、ドンくんを応援してます!って人、ドンくんにアドバイスしたいって人、
GIDmediaまでご意見・ご感想をお寄せください

なお、いただいたメッセージはサイトに掲載させていただく可能性もありますので、ご了承ください。
(掲載不可の方、匿名を希望される方は、その旨をお書きください。)

以下のコメントフォームもご利用いただけます。

コメント

初めからずっと拝見していますが、コメントするのは初めてです。

私は19歳のMtxゲイで今月から社会人として運送業の会社で働いています。

体験記を見ながら、去年の自分の姿と重ね合わせながら拝見しています。

私の数少ない経験から言えることは『自分はたった一人しかいない』ということです。

セクシャリティーがどうであれ、自分はたった一人しかいないのです。

自分に自信を持ってこれからの就活頑張ってください。
陰ながら応援しています。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)