体験談>>就職活動体験記


それいけ!ドンくん
それいけ!ドンくん

筆者:ドンくん (FTM/20歳)
大学1年の時に性同一性障害の人と出会ったことで、今まで逃げていた『自分自身と向き合うこと』を始めて早2年。
大学3年となった今、就職活動の真っ最中!男として働きたい、何度も諦めそうになった夢を求めて
悩みながら、泣きながら、それでもネクタイ締めて説明会に参加する、そんな僕の凸凹就活体験記です!
<目次>

第四次選考

三次選考を受けた会社がまた次の選考に僕を呼んでくれました。次は四次選考。
ついに、会社の社長との面接になりました。

まだ20代という若い社長ではありましたが、何となく鋭さのある、侍のような社長。
その方は僕の前に座ると「じゃ、質問して。」とだけ言いました。
しかし、僕はまったく質問を考えていませんでした。
社長に会えるということだけで、つい舞い上がっていたのです。

社長を目の前にして変な質問も出来ない・・・。
えっと・・・と苦笑いしつつ頭で必死に質問を考えました。

「現在の少子高齢化についてどう思われるでしょうか・・・。」
そんなことしか思いつかなかったのですが、社長はそこから熱く語ってくれました。
社長の話が面白くて、質問は考えなくてもどんどん出てきました。
ただ、僕の質問は変なものが多かったみたいで「それは違う!」と社長に言われてしまい、僕は失敗してしまったかもしれないな・・と思っていました。

「質問は?」
社長はまた僕に問いかけてきました。
なので、僕は「僕の性別についてはどう思われているのですか?」と聞いてみました。

「ハンデは誰だってある。俺は気にしない。一緒に仕事したいかどうかだ」

まっすぐ社長は言ってくれました。
そして今度は社長が「君はどうなりたいの?」と質問しました。
僕は、この熱くてまっすぐな社長にすでに惚れていたので、自分の考えていることを全部包み隠さず言いました。

どうして「性別」を明かして就職活動をしているのか。
辛いこともあるけれど僕は絶対諦めたくない、なぜなら僕の頑張りは次に繋がっていくから。
僕はひとりぼっちじゃない、僕はみんなに支えられている、だから僕もみんなのために精一杯生きたい・・・

気が付いたら僕は泣きそうになっていました。
目は真っ赤になっていて、もう少しで涙が流れそうになっていました。
社長は少し驚いてはいましたが、それでもまっすぐ僕の目をみていました。

僕は、熱くなりすぎてかっこ悪い姿を見せてしまって、とても恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。
そして、社長にダメだしもたくさんされていたので、結果はダメだろうな、とがっかりしながら帰ったのでした。

-続く

ドンくん対談音声、公開中!

GIDmediaでは、ドンくんへのメッセージを募集しています!!
ドンくんと同じ状況の人、ドンくんを応援してます!って人、ドンくんにアドバイスしたいって人、
GIDmediaまでご意見・ご感想をお寄せください

なお、いただいたメッセージはサイトに掲載させていただく可能性もありますので、ご了承ください。
(掲載不可の方、匿名を希望される方は、その旨をお書きください。)

以下のコメントフォームもご利用いただけます。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)