第5回 交流会

第5回 交流会(07.05.05)

第5回交流会は、5月5日の子どもの日に行いました。

今回は「性別に揺らぎを感じている人、悩みを持っている人」を対象として開催しましたが、

参加者10名(スタッフ含む)中、対象に当てはまる人はおそらく4人でした。

それ以外の内訳は、FTM3名、MTF1名、研究者兼支援者の方1名、番組制作会社の方1名、でした。

前半は”揺らぎ”をテーマに、それぞれが思うことを発言したり、他の参加者への質問をするなどして、

“揺らぎ”理解を目指してしゃべり場をしました。

GID非当事者がGIDを理解するのが難しいように、
揺らぎを持たない人間が揺らぎの状態を理解するのも難しいことだと思います。

しかし、GIDの場合は男女という2項間での移行ということで、
揺らぎに比べれば説明しやすいのではないかと思いますが、
揺らぎを持つ人の場合、その状態がすでに人それぞれ、様々であり、例えば、

「男性寄り/女性寄り」という人、
「移行の前段階」としての揺らぎの人、
「揺らぎの状態が自分そのもの」という人、

「自分の性別に自信が持てない」という人、

などなど、一口に”揺らぎ”といっても、本当に十人十色です。

今回のしゃべり場において考えたこと、それは、
揺らぎの状態にある人は、自分の性別が揺らぎであるとカミングアウトするのではなく、

自分のキャラクターとして確立すべし!ということでした。

先に述べたように、揺らぎの状態とは説明するのが難しく、
説明された側も意味不明で終わることも少なくないと思うのです。

どっちともつかない状態が自分にとって自然でも、社会はやっぱり男女で区別することで便宜を図っているので、
あいまいな状態はとても不自然になってしまうのです。

けど、そこでGIDと同じように自分の性別を主張するのでは、
ただ意味不明な人で終わってしまう可能性が高いと思います。

そうではなく、自分はこういうキャラクターだと主張することで、
たとえ男で就職しようが、女で学籍を置いていようが、
周りの人間は「あなたはそういうキャラだからね」と見てもらうことで、
対応が変わるのではないかと思います。

GIDの場合は、自分の精神的性別が男女はっきりしているため、
扱われ方や自分の属性に対して「逆だ」と主張することが出来るでしょう。

一方、男女どちらも選択しにくい”揺らぎ”の人の場合、
私は個人的に「社会的、書類上の性別は記号」と認識しておくくらいでいいかなーと思っています。

社会がどう思おうが、身近にいる人にはそれ以上のキャラを確立して、
自ら居心地のよい環境を作っていけばいいんです。

キャラを確立するというのは、「あの人はああだよね」と周りに思わせることが出来ればいいので、

普段の発言だったり服装などから相手に何かを受け取ってもらえばいいと思います。

積極的でも受身でも、自分のイメージというものは作られるものなので、
自分に合ったキャラ確立の方法を選べばいいと思います。

もし望まない対応や望む対応があれば、それを主張したらいいのです。

そこで性別と関係付けて主張するか、「私はこれがいいから」と主張するかも、本人の作戦次第です。

私はおそらく”揺らぎ”の人に当てはまるんだと思うのですが、
揺れ動いて着地点が定まらない状態というよりは、

着地点をあえて求めず、作らずに男女の間のどこかにいる状態、という感じなのかなぁと思いました。

って、こうやって自分自身の”揺らぎ”を定義しても、どこか違うような感じがします。表現し切れなさ、を感じます。

本当に”揺らぎ”というのはあいまいで難しいです。
でも、この「あいまいさ」というのが”揺らぎ”の人の最大の個性なんだと思うのです。

性別が違うというよりも、個性の広さとして”揺らぎ”をとらえていく方が生きやすいのではないかなと思います。

今回は、揺らぎの状態にある人の参加は特別多いわけではありませんでしたが、
この状態にある人は案外多いと推測しています。

また、先日のGID学会などでもGID辺縁群のお話がありましたが、
この辺縁群の中に”揺らぎ”の人も含まれているように思います。

これからは、”揺らぎ”というのが大きなポイントになっていくように思います。

しゃべり場は2時間続き、後半のフリートークも気づけば2時間以上続いていました。

今回は、遠方からはるばる参加してくれた方がいまして、交流会後にスタッフ宅に宿泊しました。

ぽつぽつと話をしながら、他の事もしながら、結局明け方までみんなで起きていました。
彼にはまた、余裕のある時に遠征してきて欲しいなと思います^^

来てくれて、本当にありがとう!!

さて、次回の交流会は7月に予定しています。

そろそろ、カップルまたはパートナーの交流会をやりたいなぁと思っているのですが、
まだ企画の段階ですのでもうしばらくお待ち下さい!

文責 渡邉 圭