講演会@日本福祉教育専門学校

講演会 (2007.05.25)

日本福祉教育専門学校にて、講演会を行いました。
主な参加者は、ケアサークルの方々。年齢層は20代の方が主でした。
当初、20人前後を予定していたのですが、学校内の掲示を見て参加下さった方が思ったよりも多く、
最終的には30名以上の参加がありました。
当日、テレビ局の取材もあり、ご協力頂きまして本当にありがとうございます。

まずは、渡邉が10分ほど、GIDについての簡単なレクチャー。
用語なども含め、レジュメを使って説明をしました。
皆さん、メモをとるなど真剣に耳を傾けて下さいました。
講演中にはできるだけ専門用語などは使いたくはないのですが、どうしても話をスムーズにするため、
使わざるを得ないときもあります。
「FTM」「MTF」という言葉ひとつをとっても、初めてGID当事者と関わる人達にとってはしばらくの間は混乱のようで、話し手の私達も皆さんのペースに合わせるように工夫していこうと思いました。

その後、園田が幼少期から成人までの自身の体験談を語り、二ノ宮が、GIDって一体なんだろう?ということについて、参加者の方にも考えてもらえるようにお話しました。

今回参加して下さった方々の大半は、テレビやドラマを通じてGIDについて知ってはいるが、

実際に当事者と会うのは初めてという方々でした。
直接話しを聞いて、より身近な出来事として捉えることができたと話してくれました。

GIDmediaは、GIDを抱えたことでの、辛いことや苦しいことなど、苦労話を伝えたい訳ではありません。
また、GIDや治療に関する専門知識を暗記して欲しいというわけでもありません。
ただ、皆さんが普段気にもしなかったことが大きな壁となって存在していた事実と、
身近に自分のことを話せずに悩み続けている当事者がいるかもしれないということに気が付いて欲しいということです。

その中で、現状が辛いからサポートするという発想ではなく、
その人がこう生きた方がより楽しく、その人らしく生きることができるからというポジティブな発想と価値観で
人間関係を築いていくことの方が、これからの時代には必要なのだと感じています。

今回は時間の都合もあり、質問やフリートークの時間をほとんどとることができませんでした。
MTFの人達の話も聞いてみたいという意見もあり、それは今後、実現可能になりそうです。

その後は、二ノ宮のお店に取材も兼ねて参加者の方と移動しました。

なぜ福祉関係の勉強をしようと思ったのか?を聞くことができたり、お互いの恋愛話にも発展しました。
また、講演会後に毎回、会話の中に出てくるのですが、専門に勉強されている分野でも、
様々な当事者に出会う機会がほとんどないというのが現状のようです。
知識や机上のものよりも、実際に触れ合うことが大きな意味を持つということをお互いに実感しました。

以下、参加して下さった方の感想です。

————————–

もしかしたら、自分もGID(FTM)なのかもしれないと思っていたので参加したのですが、
いろいろなタイプがあると知ってよかったです。

社会人時代の制服が、男性と同じスーツだったのですが、とても気に入っていました。
学生時代も男のようなことばかりしていました。(バイク、空手など)

————————–

GIDを通して自分の生き方を考えるきっかけを頂きました。

どんな人でもあるがままの自分で生きられたとしたら、
きっと人の生きかたに対しても認めることができる気がします。

私も自分らしく自分に似合った生き方をしていきたいです。

————————–

私は女性ですが、同じ学校で男っぽい子は何人かいたと思います。
でも、その子たちは男とか女とかでなくて、一人の人間として存在していたし、みんなから慕われていました。

私もその子が大好きでしたよ。みんなが自分らしく生きていける社会を作りましょうね。

————————–

初めてGIDの方と直接お会いすることが出来て、お話を聞くことが出来、
これからもしGIDの方と接する機会が会っても戸惑うことはないと思います。

————————–

友人に一人、GIDの人がいるのですが、今も親友として付き合っています。

私の前では今までの苦労や悩みなどは一切見せないのですが、
このような機会に貴重なお話を聞けてとても勉強になりました。

————————–

初めてのお話で、大変勉強になりました。

若い頃からGenderって何?男らしさ、女らしさって何?と考えていたときに、
私はそんな世界より”人間らしさ”が問われる世界を目指したいと書いた覚えがあります。

————————–

性同一性障害という名前を聞くと、なんだか特別な方が来るという意識がありましたが、
実際にお話を聞けたことで同じ”人”であることには変わりはない、今まで持っていた特別な意識がなくなりました。

貴重なお話を本当にありがとうございました。

————————–

自分の心と身体の違和感は、相当だったのではないかなと思います。

でも、自分に正直に前向きに考えられて、もっといろんな人に知ってもらいたいと思っているからこそ、
発表する勇気があるんだろうなぁと思いました。

————————–

今まで性同一性障害はテレビの中の話だとしか思っていませんでしたが、
今日の講演を聴いて身近な存在のように感じました。

続き→<講演会参加者の声>