映画祭@大阪の感想②

つづいて、「男子であること Boy I
Am」の後に行われた、るぱん4性さんとヨシノユギさんのトークも拝聴させていただきました。

るぱんくんは、「トランスがわかりません」という本を出版したROSという団体のメンバーで、「トランスがわかりません」の中でもかなりのセクシーショット(ナルシストショット?笑)を載せています。
ひとまずセクシーショットは置いておいて、「トランスがわかりません」は非常におもしろく読ませていただき、すぐに担当教授にも買ってもらい、学校に置いてもらいました。
男女、という2項が当たり前に存在し、それ以外はない、と思い込んでいる人に読んでもらいたいなぁ。
それから、自分がGIDではないかと悩む人や、自分をGIDだと思い込んで治療に焦っている人(内輪ネタでは「オレオレ詐欺」)たちにも読んでもらいたいなぁと思いました。
トークショー後に少しだけお二方とお話しすることが出来たのですが、るぱんくんにそう伝えたら、るぱんくんもやはり治療がすべて、と考え治療に飛びつく子たちに読んで欲しいと言っていました。

そしてヨシノさんは、2006年5月に大阪医大で胸オペを受けたのですが、縫合部が左全壊死、右一部(半分?)壊死という結果になり、現在大阪医大を提訴し、係争中であります。
こちらが裁判の支援サイトです。ご本人の文章もあります。
裁判については色々な意見がありますが、まずは支援サイトを隅々まで読んだ上で、発言いただけたらと思います。
私自身、不勉強もあってトークショーを聴く時点では「なぜ裁判が必要だったのか?」と思っていました。
そのことで、国内の病院が及び腰になってGID治療全体がストップしてしまうのではないか、と。

しかし、トークショーを聴き、また支援サイトを拝見させていただき、相手方の不誠実な対応やヨシノさんの激しいショックなどを知って、この裁判の真実を知りました。
ヨシノさんは、ご自身に起きた信じがたい現実への誠実な回答を求め、今後、ご自身と同じひどい出来事『これまでの経緯』マンガver.はとても分かりやすいです。是非ご覧ください)が他のGID当事者に二度と起きないように、この裁判を起こされたのです。
決して、自分本位の行動ではありません。
多くの当事者や関係者が、この訴訟を誤解していることがとても残念です。

以前、GID当事者へ行ったアンケートでも、医療に対する不満や不安といった回答はいくつもありましたが、それを医療者に伝えることが出来ず、余計ストレスになっているという現実がGID医療にもあります。
日本では、まだまだQOL(Quality
Of
Life:生命・人生・生活などの質)といった視点が欠けており、つけばいい、とれればいい、命があるんだから文句は言うな、というレベルでの外科的処置も存在するようです。
これまでは、「手術をしてもらえるだけでありがたい」というお医者様を立てた考えが基本だったのかもしれませんが、当事者が希望を主張することで、より一層の治療の質の向上が得られるのではないでしょうか。
実際、ガイドラインが制定されて10年、国内での手術が可能になっているにもかかわらず、タイでの手術を希望する人の数字には変化はないように思います。
経済的理由や時間的理由などもありますが、圧倒的に多いのは「タイの方が技術が高いから」でしょう。
すでに、当事者も医療者を選んでいます。
代えのきかない自分の体だからこそ、自分にとって最高の選択をしたい、それが当然です。
そうしたにも関わらず、ヨシノさんはその選択を裏切られてしまったのです。

私もGIDに関わる1人として、今回の裁判を応援したいと思います。
話し合いでは解決しなかった、あちら側のそのような態度がすでに事の本質だと思えてなりませんが、少しでも誤解が減り、GID医療の今後のための判決が出ることを願っています。

お二方のトークショーは、胸オペへの経緯や「胸」の意味、手術のリスクなどでした。
裁判のお話も多く、私としてはそのことが非常に興味深かったので、そこを中心に聴いてしまいました。
感想ということもないのですが、ご本人から貴重なお話を聴けて本当によかったです。

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